クロス・メディアマーケティングの解析方法を知りたいのですが?
【 Ver.8 】
これを読まれる皆さんも、「クロスメディア・マーケティング」という言葉を耳にしたことがあると思います。
意味としては、TV の CM、雑誌や新聞の広告、Web など色々なメディアを利用して相乗効果を狙って高い効果を生み出そうというマーケティング手法です。
現在、非常に多いのが TVCM や雑誌広告などで、「続きは Web で」という Web への誘導を狙って、Web で集約するキャンペーンです。
Web 広告の場合であれば、SiteTracker は参照元やダミーパラメータ、タグの設置などでログに残ったデータを解析することで、どの広告が効果があったか知ることができます。
では、他の媒体はどうでしょう?
- メルマガのリンク
- 雑誌・新聞など紙媒体
- TVCM
●メルマガのリンク
- 複数のメルマガに広告出稿して、効果測定したい場合があります。
- メルマガに記述したリンクの場合、そのままでは URL しかキャッチできないのでどのメルマガから訪問されたかが分かりません。
- そこで、URL の後ろにダミーパラメータを置くという方法を使います。
- あらかじめメルマガ毎に異なったダミーパラメータを URL に付加します。後で、ログに残ったパラメータを解析することで、どのメルマガから訪問があったかが判明します。
●雑誌・新聞など紙媒体
- 紙から Web への訪問は、オフラインの情報からいかにネット上にユーザを誘導するか、また、それをいかに誘導して Web サーバのログにデータを落とすかという事になります。
- QR コード対応携帯を対象にするならば、QR コードに埋め込む URL に、メルマガの場合と同様にダミーパラメータを埋め込んでおきます。これで、どの紙媒体から訪問してきたかが判明します。
- しかし、この場合 PC からのアクセスについて問題が残ります。
- 最近では広告の URL を直接入力してのアクセスというものは殆ど無く、目に付いた社名/製品名/キャッチフレーズで検索してアクセスしてくるというのが一般的です。
- このままでは、どの検索サイトでどんなキーワードで検索されたかという情報しか取れず、どの広告を見たかも分かりません。
- そして、同様かそれ以上に困難なのが TVCM からの訪問解析です。
●TVCM
- オフラインの紙媒体と同様に、TV も地上波アナログ放送と Web とはオフラインの関係と言えます。
- TV ではせいぜい 15 秒の CM の間になんとかしなければなりません。先にも書きましたが、紙媒体同様、以前はここで URL を表示していましたが、メモをするか、覚えるまで繰り返し大量 CM 攻勢をするかが一般的でした。
- 検索サイトで社名や製品名を検索してアクセスするのが一般化となってから、奇妙な現象が発生しました。
- 製品名や社名とは直接関係のないキーワード(特に簡単でインパクトのある)で検索させる、という現象です。
- 本来であれば、社名や商品名を広く知られるようにするのが CM なのですが、「続きは Web で」のキーワードは、なぜか社名や商品名では無い言葉が使われるケースがあります。
- これは、リスティング広告と密接な関係がありそうです。
- 普段あまり使われないキーワードほど効果が高くあらわれます。
- そこで、一風変わったキーワードで検索上位にキャンペーンサイトが現れるように仕掛けをすることで、変わった検索キーワードで訪問してきた、またはキャンペーン専用サイトから訪問してきたことがログに記録されます。
- これらを解析することで、本来オフラインの媒体から Web サイトへの流入を計測することが可能になるのです。
これらはほんの一例であり、インターネットの使われ方の変化や地上波デジタル放送の普及などで次々と新しい方式が考え出されることでしょう。
※ 操作手順や用語は、基本的にSiteTracker 8 をベースに記載しています。